~明石の市場とともに歩む~

菅亀は、先々代が「明石魚の棚」で1897年 (明治30年)に創業し、私で4代目となり、 今に至るまで100年を超える商いをさせていただいてまいりました。 ご愛顧くださいます皆様には、心よりお礼を申し上げます。

菅亀のある明石は、瀬戸内海でも播磨灘と呼ばれる海域に面しており 全国的に有名な明石の鯛やたこなどが取れる場所でもあります。 水産仲卸業の菅亀も、そのような高級とよばれる天然の鯛やたこなどの取り扱いをさせていただいております。しかし日頃の食卓にそのような高級食材が並ぶご家庭ばかりではなく、昨今の魚離れは、肉に対して魚が高いと思われているようなニュースも目にいたします。
せっかく海に囲まれた国に暮らし、健康にもよい美味しい魚を口にする機会が少ないのも残念でもったいないことだと私は考えます。 現在、私どもで取り扱いさせていただいている四国産の養殖鯛などは、今までの養殖物とは違い、天然物と変わらない味であります。新鮮、鮮度、などのキーワードは、天然物と言うキーワードと結びつきやすいですが、昨今は果たしてそうばかりは言い切れないのではないかと長年水産業界で生きてきた私は思っております。

ここ15~6年時代の変化は激しく、水産業、卸業、仲卸業、小売業も例外ではなく、それぞれの線引きがこれほど変わった時代においても「いかに新鮮で安心なものを、より安全に確実にお届けする。」を念頭においてまいりました。時代が変われど、「人々の求める基本は変わらない。」この鉄則に基づき、今後とも皆様に喜んでいただける新鮮で安心な水産物をお届けする所存でございます。 今後とも皆様のより一層のご鞭撻、ご愛顧を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

明石港